1981-04-15 第94回国会 参議院 公害及び交通安全対策特別委員会 第5号
そういう中で、かつて水俣にチッソができたときに、学者間では、水銀を排出したとき無機だから安全だという考え方が一つは水俣汚染の大きい原因になってきた、無機だから水銀でも投棄してもいいという考え方が学者間にあったという、これが水俣の発生の一つはもとになってしまったということもありますし、あの富士のヘドロで有名な岳南排水路をつくったときに、駿河湾のあの海流の流れに乗って拡散して分散されてしまうという、そういう
そういう中で、かつて水俣にチッソができたときに、学者間では、水銀を排出したとき無機だから安全だという考え方が一つは水俣汚染の大きい原因になってきた、無機だから水銀でも投棄してもいいという考え方が学者間にあったという、これが水俣の発生の一つはもとになってしまったということもありますし、あの富士のヘドロで有名な岳南排水路をつくったときに、駿河湾のあの海流の流れに乗って拡散して分散されてしまうという、そういう
国民生活に密着した施設、いま田子ノ浦のヘドロの話が出ようとは思いませんでしたけれども、これは長いあの辺の地場産業、製紙業の排水処理の問題から起きたわけで、実は画期的な国、県、事業体、自治体の四者で四等分してヘドロ処理、岳南排水路というものが昭和二十何年か、もう日本で初めての排水処理施設をやったんです。
岳南排水路の問題も、われわれは現地調査にも数年前に行きまして、また、大昭和製紙の、相当金額をかけてつくったという放出水の浄化装置も見ましたが、これは全く児戯に類すると言えば語弊がありますが、大きな汚染防止の一環ではありますが、とうていそれらに期待することはできない。最近行っておりませんが、瀬戸内海といい、赤瀬対策といい、代表的な田子ノ浦の問題といい、一つも問題が前進しておらないじゃありませんか。
いままでは岳南排水路によって一切が海へ流されてきた、これがいわゆる環境基準法の規制によりまして、SSが規制をされてきた。そうしますと、いままで海に流されたものが陸へ上がってきた。その陸へ上がってきたスラッジが、今度は反対に山に登っていくという、いま現状にあるのですよ。その捨て場所が富士山ろくなんです。いいですか。あの製紙かすの中にはPCBも含まれていることは、これは事実であります。
でその除去の方法ですね、ヘドロ除去の方法、まあこれもいろいろ研究するという答弁しかいつもないんですが、あの田子ノ浦のやり方は私は大いに異論があるわけですが、それはまた別の機会にいまして、先ほどのこの岳南排水路のSS等の調査は、通産省も承知しておりますか。で通産省は承知しておられるならば、夜中に高いのはどういうわけですか。その原因は調査しましたか。夜中の午前二時なんというのはCODが最高に高い。
実は、あの岳南排水路に自動簡易測定装置を置いておるようでございますけれども、まだ試験段階といいますか、ということで、その資料を整理して公表するというような段階にはきていないというように聞いております。
○小平芳平君 それから、これは環境庁で岳南排水路の水質検査の結果をいただきましたが、それは六月四日から六月五日までの調査と、それから通日調査分としては五月七日十二時二十分から五月八日十二時五分までの一回分ですが、このほかにもずっと継続してやっているでしょう。継続してやっているんですよ、事実は。それはどうなんですか。
この港へ流入する工場排水は、岳南排水路から港内へ流入しております。この工場排水は、県当局の発表の数字でも、港内へ流入する段階で水質汚濁防止法の排水基準に明らかに違反をしているのであります。というのは、排水路へ廃水を流す企業が、もし全部基準を守っていると仮定した場合のSS、COD等の数値を県当局が計算して発表していますが、先ほど指摘するように、実際にはその基準を大幅に上回っているのであります。
私に対しては岳南排水路、田子の浦港の汚染について御質問があったわけでございますが、田子の浦港はたいへんに問題のある個所でありますから、環境基準に上のせして排水の規制を行なっておるわけでございます。静岡県としても、最近はたいへんにきびしい態度を工場に対してとっておるわけであります。
いま御指摘の岳南排水路、環境庁長官から御説明がありましたが、これは全くけしからぬ話で、実態調査をしたところが、昼間はきれいな浄化した水を流すが、夜になるというと十分浄化しないのを流しておる、こういう現実を把握いたしました。そこで、県当局も非常に熱心でありまするが、県当局と十分連絡を現在とりながら、中にきわめて悪質と目されるものが、これは数社あります。
それから、特にただいま先生から御指摘をいただきました田子の浦港でございますけれども、これにつきましては御承知いただいておりますとおりに、多数の工場からの排水が直接海域に注がれておるのではございませんで、岳南排水路というものに集まりまして、そこから港の中に排出されておるという状況になっておるわけでございます。
岳南排水路へ出す場合はよろしいというわけではございませんけれども、実は岳南排水路に出ております排水口は海上保安庁の所掌の範囲外でございます。したがいまして、ただいま申し上げましたように、県あるいは警察のほうとも連絡をいたしまして、適当な措置をとっていただくことが必要だというふうに考えております。
たとえば富士市の岳南排水路、これから十数年にわたって流されている汚水が港の中にほとんど蓄積されて、船も、入ったら腐食を早めるということで、入港を拒否する向きも出てきた。しかしながら取り締まれない。港則法違反の事実ははっきりしている。廃棄物が捨ててあるのもわかる。だけれども取り締まれない。なぜ取り締まれないのか。
これは大石長官にわざわざ申し入れに行ってお話をしてきたわけですが、この田子の浦のヘドロは、私たちは、ノーカーボン紙を扱うというところから、岳南排水路から出るだろうということで、岳南排水路の出口で二つの検体を取り、それから、もっと工場に近いほうの岳南排水路で検体を取ろうとしましたが、急流で全然取れないというところから、町の産業廃棄物を集めて、それで分析したところが二三〇〇あるいは四七〇〇PPMというものが
これらの行政というものは、地方の都道府県知事さんを中心に、権限がどんどん移譲されてまいりますので、これらの点は地方に権限を移譲する際に少し心配になってくる点の一つでもございますけれども、まあ一応現在許される条件のもとにおける処理はやっているようでございますし、大企業も一応の要請される水準に達する施法については夏までにほぼ終わるようでございますし、中小企業については、一応たれ流しでもいいという約束で岳南排水路
これらの点は大いに心配でありますし、注意してまいらなければならぬと考えますが、これらの対策をやってまいりまして、最終的に岳南排水路の終末処理施設等が備えられる、そうして企業が排水基準をきれいに守っていて、なおかつ問題が発生するのであるとすれば、これは当然もっときびしい規制に移行していかなければならぬ。
七月一日から第一段の規制がかかることになっているわけでございますが、これによりまして一応全社が−大企業は全部自社で処理をいたしますが、岳南排水路の特別都市下水路のほうへ流入させることが第一次処理計画ということになっておりますので、そのことを勘案いたしまして、計算上におきましては六三%カット、大体三分の二カットいたしまして、現在の約三分の一に減ると。
ことに私の記憶に誤りなければ、そもそも田子の浦の工場排水が出されておりました岳南排水路というのは、あれはあんなにヘドロが港にたまるまでの間、ああいう施設の排水路は同時に水質規制法あるいは工場排水防止法の対象外の施設にもなっておったはずでございまして、そのためにあんな深刻な状態にもなったのでございます。
一方において、エンドレスなヘドロの堆積があってはこれはならないわけでありますから、すでに田子の浦地区については、水質の排水基準の規制基準やあるいは環境基準等も設定をいたしましたし、また、大企業等においては、夏ごろまでにほぼ所定の公害防止施設が完成をいたし、中小企業は、主として岳南排水路でございますので、この終末処理等が来年にその完成が持ち越すわけでありますが、ことしの夏ごろまでに排出そのものについては
いずれにしても現在の田子の浦の状態というものは諸外国にまで聞こえかねないような、視察に田子の浦はどうだろうとトレインさんも言ったくらいですから、たいへん恥ずかしい状態でありますので、いまの水質規制、浮遊物規制等が七月等から大体六、七〇%カットというところまで参りますと、あとの堆積の問題は、主として岳南排水路の終末処理場の建設、これがやや時間が、来年までかかりますけれども、これが完成と相まって、まず出
なお、中小企業等につきましては、大部分が岳南排水路に排水するわけでございますが、岳南排水路の受け入れ基準の案もほぼ固まりました。それに対応するような各種の工事を中小企業の側面においても実施しつつありますので、両々相まって七月一日からは排出いたしますSSの量は大幅に減るというように期待をいたしております。
他面、中小企業につきましては、岳南排水路というのを設けまして、そこで受け入れて処理をするということで、これは建設省が中心に、その岳南排水路、終末処理場の建設のための各種の準備、設計、用地の確保等について努力をいたしておる段階でございます。
しかし、企業側においてこのような年次計画に基づいた一応の要求される基準を満たす工事は進めて、あるものは完成間近になっておるようでありますし、中小企業もまた岳南排水路にたれ流しだけではいかぬのだということで、簡易貯水あるいは沈でん、そういうものもやっておりますから、それらの中小企業を重点に私どもとしては財源的なめんどうもさらに必要ならば見たいと思います。
いま一つは、先日の委員会でも申し上げましたように、昭和四十八年完工の岳南排水路を一年工期を繰り上げて完工し、そうしてどうにも始末がつかぬ地帯はシャットして、これ以上公害の拡散を防止する方法か——他に方法はないでありましょう。少なくとも七億の、企業者が金を出した中には中小企業も含まれておると聞いております。相当の負担であったと思う。
さらに四十八年の四月、これは先ほどの岳南排水路の終末処理の完成時期との関連がありますので、これまでまいりますと八二%カットできるという見通しであります。
もちろんこれが三年越しの工事になるわけでありますから、ゆうちょうといえばゆうちょうでありますけれども、しかしやはり九十億も投じて、国が四分の一、企業者が四分の一並びに県、市がそれぞれ四分の一ずつ持って行なう工事でありますので、そう一年間で突貫工事でできるというようなものでもないと思いますので、これらの工事が完成いたしますと、現在の岳南排水路の汚染度の八割がカットされますので、どうしても緊急必要であることは
当初の岳南排水路は終末処理場を持たない工場廃液をそのまま駿河湾に流すものであり、これが元凶であります。その当時最終処理場を計画しておったならば、このような事態はなかったはずであります。したがって、いまさら岳南排水路のとかくの論議を私はいたそうとは思いません。問題は、最終処理によってきれいな水にしていくということが一点。
現在では岳南排水路の汚染の度合いも考慮しながら、大手等において相当な進捗度をもって工場ごとの排出規制基準に合うような設備が行なわれておりますが、現時点でも大体昨年の問題が提起されて議論いたしましたころに比べて五〇%ぐらいは減少しておる。したがって、月間三万トンぐらいの排出に結果的にはなるであろう。
だから岳南排水路と同じケースがあると言っている。そして自分の港、漁港のほうをよごしている。その辺から悪臭がうんと立っている。これはトンネルがありますから、そのトンネルの中に入ったら嘔吐を催す。そういうようなことでも、そこの市長が指導してやっておりますから、知事に言うわけがないじゃありませんか。知事がどうして権限行使ができますか、言うわけがないのだから。
これはちょうど田子の浦のヘドロみたいなもので、岳南排水路を使ってそのまま港の中に流させているのと同じケースだ。これを水産庁が指導してやっている。こういうようなばかなことをやってはだめですよ。現にある。どうも行政がまちまちで、法律を出しておきながら、こういうふうに実態はまちまちに運行されている。せっかく悪臭防止なんていっても、悪臭発生について各省庁でばらばらにやっている。
委譲される以前においてでも、田子の浦のヘドロの岳南排水路、終末処理もないままに、企業に対してそこへ流せばいいのだ。その流し口は港である。港のほうに流しても、これは港則法できめられているみだりにということは、許可しているからやっても罪にも何にもならない。一つの慣例になってしまっている。こういうようなことで、その指導いかんによってはとんでもないことになるという前例が、もう田子の浦にすでにあった。
○国務大臣(根本龍太郎君) 責任といえば、これは通産も、それから建設省も、いろいろこれは責任を明確に追及すれば、そういうことになると思いますけれども、私が聞いているところによると、もともと岳南排水路にこれを流して終末処理をやるんだということを建設当局は前から持っておった。ところが、これがなかなか県その他関係者の間にその合意が得られないためにこういう事態になってきた。
○政府委員(吉兼三郎君) お尋ねの岳南都市下水路の建設計画でございますが、岳南排水路事業につきましては、静岡県の手によりまして昭和二十六年から実施してまいっております。御案内のとおり管渠事業はほとんど完了いたしておりまして、残っておりますところの終末処理場の建設にこれから重点を置いて実施をいたすわけでございますが、現在の計画では、処理場の建設費が残事業といたしまして九十五億円が見込まれます。
岳南排水路によるヘドロ処理場の建設問題を中心に建設大臣に伺いますが、昨年八月十八日及び十一月十一日の本院建設委員会において、田子の浦の汚染をめぐって岳南排水路による処理場の建設を本年度から実施するという政府答弁があったように思います。本問題に対し、どのような特定公共下水道事業計画を持ち、本年度予算で計上額は幾らであるか、事業を何カ年で実施されようとしておられますか、詳細に承りたい。
そうして岳南排水路を利用する中小企業の問題は、終末処理場の建設を急がせることによってやはりSS等の大幅なカットが可能になるようにしたいと考えておるわけでございます。
しかしながら、業界の中では、あの会社は操短を少しくらいしても差しつかえのない形態だからやっているのだろうとか、あるいは中小零細企業は岳南排水路に協力しつつ、それができ上がればそこへ流していいと言ったではないか、急に情勢が変わって操短とかなんとか言われても自分たちは死活の問題であるからとかなんとか、いろいろ聞こえてまいりますけれども、要するに、これ以上犯罪行為を続けてはならないということについてはもう
それから、先ほどの特別都市下水の問題でございますが、これは俗に特別都市下水といっておりますので、私もそう申し上げたわけでございまして、今度は特別公共下水道というような名前で呼ばれることになるのではないかと思うのでございますけれども、もちろんそれは終末処理場を設ける場合の話でございまして、たとえば田子の浦の岳南排水路は、これは現在特別都市下水道という観念でございますけれども、これは終末処理場を設けまして